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Vol.233 New approach of suitings for three seasons

9月に入っても暑い日が続きますね。
まだまだ熱帯夜と猛暑日は覚悟しなくてはなりません。

まず、ふるさと納税のお知らせがあります。
10月より、各ふるさと納税サイトにおけるポイントの付与が禁止になります。
当店のお仕立補助券の返礼品をご検討の方は、お早めにご手配いただけますと幸いです。

ところで、ここの所、冬物のスーツ生地の傾向に少し変化が出てきました。
いままで、冬物と言えば、320g~340gのクリアカットの生地が主流で、夏以外の秋・冬・春のスリーシーズンのご着用が可能だとお勧めしてきました。
ただ、ここの所、上述の服地より、軽量の280g~300gのものが増えています。

特に英国製に多くみられます。
オールシーズンである240g~260gよりは分厚く、今の気候では真夏にはさすがに厳しいのですが、もとから夏の着用は念頭にないということであれば、ちょうど良いかもしれません。

英国のロンドンあたりでは真夏でも日中はからっとした暑さで、夜になると気温10度台の半ばになることも多く、イタリア製のオールシーズンではちょっと寒いときもあるぐらいなので、280gがちょうどいい厚みなのだと思います。

スキャバルの担当者の話によると、温暖化の影響で日本のみならず世界的に厚手の生地の需要が減退しており、秋冬物としてこれらの280gのものが主流だそうです。
現に、同社では10数年前より、The RoyalやHeroicなどの280gの生地が供給されており、現在、Super 100からSuper 150まで、多彩なコレクションが充実しています。
また、DormeuilやHarrisonsなどの英国生地においても同様の展開となっています。

日本においても、真夏の着用は想定しないとなれば、この厚みがちょうどいいのかもしれません。
真冬でも、屋外ではコートの着用を前提とすれば、室内ではこのスーツで特に問題なく過ごせると思います。

とにかく、真夏のスーツ着用の必要がなくなった方にとって、オールシーズンの概念も少し変化が出てきたのではないでしょうか。。

2025年秋冬物で展開されている280g~300gのスーツ生地をご紹介します。


Scabal “Galaxy”  100% Super 110’s wool  280g

 

 
Scabal “Jet Set”  100% Super 150’s wool  280g

 


Scabal “Eton”  100% Super 130’s wool  280g

 

 
Scabal “The Royal”  100% Super 100’s wool  280g

 

 
Harrisons “Regency”  100% Wool  280/300g

 

 
Dormeuil “Millennial”  100% Wool  260/280g

 

 
Dormeuil “Krono” 100% Wool  280/300g

 

 
Dormeuil “Amadeus”  100% Wool  280/300g

 

 
John Foster  100% Wool  290g

 

 
Woodhead  100% Wool  290g

 


Dugdale Bros. “Heath Moor”  100% Wool  290g

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