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5.12020
Vol. 168 Great Souvenir from Europe
新型コロナウィルスの感染拡大のなか、いかがお過ごしでしょうか。
今年の二月の初旬まではごく普通の生活をしていたのに、その後の1か月で、世の中が一変しました。
しかも、その後の1か月で、更に世の中が変わってしまいました。
私の務めている大学でも、授業の開始が今月の連休明けまで順延され、しかも、遠隔授業となったため、その準備で大わらわです。
当店は、一般の小売店の様に不特定多数のお客様が来られる業態ではないので、何とか水曜日以外は店を開けていますが、人の動きが極端に減った今、非常に寂しい状況が続いています。
店内の密集状態を避けるために、大体のお時間のご予約をいただいていますので、お立ち寄りの際はメールかお電話にて、お問い合わせください。
◆ ところで、店長の父親は20年以上前に他界したのですが、それまでは、紳士服地の輸入卸売商を営んでいました。
Scabalの総代理店でもありました。
そのScabalとの契約のために、初めて洋行したのが1961年、今から約60年前です。
当時は、国際線のフライトは羽田のみ発着しており、新幹線もない時代、大阪駅にて親戚一同が見送り、特急つばめで東京に赴きました。
その初めての出張の際に、8ミリカメラを持参したようで、10年ぐらい前にそのフィルムを偶然、発見。
デジタル化したのちに、10数分のダイジェスト版に編集いたしました。
但し、Scabalの本拠地のブリュッセルのシーンは一切なく、ほとんど、観光地ばかり。
本当に仕事をしたのかは若干疑問が残ります(笑)
ただ、お陰様で、当時の服装などがよくわかる、興味深い映像です。
紀元前8世紀ごろからの古代ギリシアの時代から現在まで、大方3000年の歴史を考えると、ほんの60年前のヨーロッパは、今と何一つ変わりません。
ただ、驚くのは、イタリアの観光客の少なさです。
ローマのスペイン階段も、バチカンのサンピエトロ広場、ポンペイもほとんど人がいない光景には驚かされます。
それに比べて、フランスはすでに観光立国で大都会であったようで、人の多さに驚かされます。
ぜひ、その映像をご覧ください。
羽田から飛び立ち、飛行機の最初の経由地である、アメリカのアンカレッジから始まります。
(地名や名所旧跡のキャプションが、編集の際に店長が付け加えたものです。)
父親も、その後、頻繁に、ヨーロッパを出張するようになり、様々なお土産を買ってきてもらいましたが、いまだに使っているものも多数あります。
左がGUCCIのパスポートケース、右がWengerのスイスアーミーナイフです。
共に約50年間、使っています。
当時のパスポートは今のものより一回り大きく、このサイズでぴったりだったと思います。
また、スイスアーミーナイフも、当時は、WengerとVictrinoxが二大メーカーでしたが、その後、WengerはVictrinoxに吸収されてしまいました。
これ以外にも、いまだに使っているものがあります。
また、次の機会にご紹介いたします。
◆ 春夏物のジャケットのサンプルを二点制作しました。
Drapers “Jacket and Solaire” 100% Wool 270g
ウールのシアサッカー調の生地です。張りがあり、肌にまとわりつかないので、盛夏でもさわやかにご着用いただけます。
色違いもあります。
Tallia di Delfino ”Trecento Sessanta” 96% Wool 3% Polyurethane 1% Nylon
ジャージのような風合いで、横方向のストレッチ性が高く、着心地の良いジャケットです。
アンコン仕立てにすると、より、効果的です。
それでは、皆さん、くれぐれもご自愛ください。