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Vol. 162 New Shirtings and Ties

2019年も残すところ2か月となったのに、まだまだ暖かい日が続きますね。
今年の秋の台風で被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

◆ さて、この秋、シャツ生地の新しいサンプルが入荷しました。
いままで、シャツの工房がストックする生地と、英国のRinghartなどが主体だったのですが、今回、イタリアの生地見本約500種類が加わりました。
新しく入った生地は下記のとおりです。

 

① Albiniグループ各社(Thomas Mason, David & John Anderson, Albini 1876, Albiate 1830)

1733年にジョン・ケイの紡績機の飛び杼の発明に端を発した英国の産業革命後、ジェニー紡績機、水力紡績機、ミュール紡績機が相次いで発明され、1785年にはカートライトによる蒸気機関の力織機の発明されました。
その直後、1796年に英国のランカシャーで創業された歴史のあるシャツ生地メーカーがThomas Masonです。

また、David & John Andersonも1822年スコットランドのグラスゴーで設立された、シャツ生地メーカーです。

現在は、いずれも、Albiniグループに入り、イタリアにて生産を続けています。
Thomas Masonは英国人好みのロンドンストライプなどのクラシックなデザインに、洗練されたイタリアの色味や風合いが加味されて、実用的な色柄が揃っています。
(シャツに関しては、イタリア人の方が英国人に比べてはるかに保守的です。)
また、David & John Andersonは、200番手など高番手のシャツ生地を得意とし、その伝統はイタリアに本拠地を移した後も培われています。
それに、カジュアルテイストのAlbini、Albiateが加わり、グループ4社で約400柄が揃っています。


 
Thomas Mason  140/2 x 140/2

 
David & John Anderson  200/2 x 200/2

 
David & John Anderson  170/2 x 170/2

 

② Tessitura Monti  “Red Label”

Monti Indiaは2003年に、イタリアのTessile Montiにより設立されました。
900人のスタッフが年間約1000万メートルのシャツ生地を生産しており、
比較的安価なものが多く、普段使いにぴったりです。
約60柄を取り揃えています。


 
Monti (made in India)  50/1 x 50/1

 

③ Canclini  “Voyager”

Cancliniの新しい品質Voyagerは、いわゆる形態安定加工である液体アンモニアと樹脂で加工した、シャツ生地です。
(一般的に形状記憶のシャツは、シャツの縫製後に加工したものです。)
皺になりにくいと言われていますが、実はまだ、どの程度の形態安定か試していないため、
いちど、シャツの状態で洗濯をして確かめてみます。
これも、約60柄あります。


 
Canclini  “Voyager”  90/2 x 90/2

 

これ以外に前述の英国製のRinghartが、約700柄ありますので、
お探しの色柄に近いものがほぼ見つかると思います。
 

 

◆ また、10月の半ばに、イタリアより当店オリジナルの2019年秋冬物のネクタイが到着しました。
当店は、イタリアのアドリア海沿いの町、AnconaにあるCravattificio Dorico社のネクタイを、直接輸入しています。
通常、商社や卸売業者を介して輸入すると、価格は1万円以上になりますが、
直接の取引ということ、また、EPA(日本・EU経済連携協定)による関税撤廃により、5,600円(税抜)の低価格を実現しています。
(大規模な輸入になると、原料からのEU原産の証明に時間がかかり、関税無しでの輸入が非常に難しくなります。)
また、数年前より、下の画像の様に、裏地ではなくネクタイの共地を裏にも用い、より高級なイメージに仕上げています。
ほとんどのネクタイが各色2本ずつの輸入ですので、お早めにお求めください。
2019年秋冬物のネクタイのラインアップはこちらをご覧ください。>>

 
Wool 100% Printed tie
これ以外に同社より輸入するセッテピエゲ、国内のネクタイメーカーで製作するディエチピエゲのオーダーネクタイも展開しています。
11月半ばには、ディエチピエゲの新しい生地見本も届く予定です。

 

 

                              (神戸タータン情報)

◆ 日本テディベア協会会員のテディベア作家である、Madame Kyoのチャームの販売を開始しました。

 
神戸タータンのテーマカラーであるブルーを基調に、それ以外の5色をリボンやファーなどに取り入れた、コンパクトなチャームです。
一つ一つ手作りですので、それぞれ表情や仕様が異なります。
店頭のみの販売で、少しづつ入荷しますので、ぜひお手にとってご覧ください。
価格:5,000円(税抜)

 

◆ 私が専任講師を務めます神戸松蔭女子学院大学の「地域貢献デザイン演習」という授業において、神戸タータン協議会の会員のバッグメーカー、優美社産業とタイアップをして、2回生の学生がデザインしたトートバッグを制作しました。
今後、神戸市内各所で販売予定ですが、それに先駆けて、松蔭祭(大学祭)にて先行販売いたします。
特に、この大学祭の二日間は、価格を据え置きで、神戸松蔭限定チャームをお付けします。
デザインは6種類、どなたでもご入場が可能ですので、ぜひ523教室にお越しください。
価格はそれぞれ、1,900円(税抜)となります。
二日間、学生が対応させていただきます。

日時: 11月16日(土)10:00 – 17:00、17日(日)10:00 – 16:30
場所: 神戸松蔭女子学院大学キャンパス 〒657-0015 神戸市灘区篠原伯母野山町1丁目2-1
523教室(5号館2階)
*11月16日(土)13:30より体育館にて、神戸タータンのファッションショーも開催されます。

神戸松蔭女子学院大学「松蔭祭」について>>

 

 松蔭祭限定チャーム付き
     
*色やデザインは変更される可能性があります。

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