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9.12019
Vol. 160 2019 Autumn/Winter Jacketings in coarse texture
今週から、暑さも少し和らいで参りましたが、神戸はずっと鬱陶しい天気が続いています。
当店におきましても、2019年秋冬物の生地見本がほぼすべて手元に届きました。
紳士服地の素材やデザインは、基本的に毎年大きな変化はありませんが、この数年間続いていた、秋ものを中心とした合物が増える傾向に歯止めがかかり、今シーズンはしっかりとした冬物が増えてきた印象です。
毛羽だっているフランネルやツイードもさることながら、しっかりとした肉厚でありながら毛羽立ちのないクリアカットやセミミルド(少し毛羽立ちのある生地)のスーツ、ジャケット生地も多く見られます。
今月は、毛羽立ちの少ないジャケット生地の代表である、ホップサックのジャケットをご紹介します。
英国のBateman Ogdenの毛羽立ちの少ないジャケット生地に特化したバンチサンプル「Apollo Collection」が入ってきました。
今回のジャケットは、このバンチサンプルに収録されている、濃茶のホップサックです。
このバンチサンプルは、「ホップサック」、「サージ」、「バラッシャ」という3種類の織り方で、それぞれ同じ色のバリエーションで展開されていいます。
ホップサックとサージは、スーツの制作も可能です。
↑ ホップサックは、引き揃えと言われる織り方で、経糸緯糸とも二本ずつ糸を引き揃えて平織にしたもので、この三種類の中では一番ざっくりとした素材感を楽しめます。
↑ サージは、典型的な2/2の綾織で、縦横への引張り強度が強く、この三種類では一番タフな生地と言えます。学生服などでもよく使われる織り方です。
↑ バラッシアは礼服などで使われる特殊な織り方で、平織を少し斜めにしたような表面で、この三種類の中では一番光沢があります。
それぞれ、織り方により特徴がありますが、いずれも415g~430gのフランネル並みに重量感がありながら、毛羽立ちのない表面となります。
一般的に、トップス(ジャケット)とボトム(パンツ)の組み合わせを考えた時、トップスの方にざっくりとした素材感がある方が、バランスの取れた着こなしになります。
従って、ジャケットに素材感のある今回のような生地を配すると、パンツはウールのサキソニーのドレッシーなものから、コーデュロイやドリルなどのコットンパンツやデニムでも大丈夫ということになります。
一着のジャケットで、オンからオフまでの着こなしが可能、しかも毛羽立ちが少ないことから、晩秋から初春までご着用が可能な便利なアイテムとなります。
同じような特徴を持った「Apollo Collection」に類するものには、次のような生地があります。
↑◆ Drapers “Winter Sports Jackets” 100% Wool 480g
↑◆ Trabaldo Togna “Estrato” 100% Super 120’s wool 350g
↑◆ Wain Shiell “Wellington” 100% Wool 420g
↑◆ Ermenegildo Zegna “Electa” 100% Wool 380g
ぜひご来店の上、サンプルをご覧ください。
神戸タータン情報
◆ 8月27日(水)にホテルオークラ神戸にて、久元神戸市長、ご出席のもと、「第11回日本マーケティング大賞奨励賞受賞報告会・交流会」を開催いたしました。
◆ 本日9月1日(日)より、三宮の「リカちゃんキャッスルちいさなクローゼット 神戸三宮」店にて、リカちゃんの神戸タータンのプリーツスカートを使った「スクールガール」ドレスセットの販売を開始します。
また、それと同じ、子供服も発売です。
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