ブログ

Vol. 230 Summer Ties

九州北部以東もまもなく梅雨入りすると思いますが、当分、鬱陶しい日が続きそうです。
例年なら、GW明けから季節が一気に夏に移り変わりましたが、今年は比較的過ごしやすい気候が続き、合物の服装も楽しむことができました。

◆ この数年間、コロナ禍も相まって、夏のカジュアル化が一気に進みました。
この4月や5月でさえ、東京の地下鉄に乗ると、ジャケットとネクタイを着用してるのは自分ひとり、みたいなことが往々にしてあります。

一般的に「引き算のファッション」は「足し算のファッション」に比べるとはるかに難しい、と言われます。
色数を増やしたりアクセサリーなどのアイテムを加えていくおしゃれより、ネクタイを着用しない、などアイテムや色数を減らしていくシンプルな装いでおしゃれさを醸し出すのはさらに高度な感性やテクニックが必要ということです。
かつて、アップルの創業者のスティーブ・ジョブズに代表されるような、いわゆる「ノームコア」(Normcore=NormalとHardcoreの合成語)がもてはやされました。
彼自身、MacBook、iPhone、iPadなどの新商品の発表の際はいつもスニーカーにジーンズ、黒のモックタートルのセーターという装いで、世間の人は、せっかくの画期的な新商品の発表の場ぐらいもう少しおしゃれをすればいいのに、と陰口をたたいたのですが、徐々に彼の内面からあふれ出る人間性を引き立たせる「究極の普通」が注目され始めました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

mylerdudeFlickr, CC 表示 2.0, リンクによる

さらに彼の着用する黒のモックタートルのセーターはイッセイ・ミヤケに数百枚、特注した高級品であることもわかり、ますます「ノームコア」がファッション業界を席巻しました。
当時はパリコレクションのランウェイの最前列に陣取る、いわゆるファッショニスタたちは、全員、普通のスニーカー、ジーンズ、白のTシャツ姿だったそうです(笑)
まあ、残念ながら内面から何もあふれ出ない(笑)私にとって、それは非常にハードルが高く、今のスタイルに話を戻しますと、やはりアイテムを増やした方がはるかに服装全体のコーディネートがしやすいのでネクタイは外せません。
150センチ足らずの細長いネクタイでも全体の服装に与えるインパクトは絶大です。

あるお客様から、世の中のカジュアル化の流れの反動で、ネクタイを着用している人が増えているような気がする、と言われました。
現に、当店でも春夏物のネクタイは昨年に比べても、少し販売は増えているような気がします。

ということで、今回はちょうど入荷した春夏物のネクタイのご紹介をします。
例年通りイタリアから輸入された当店オリジナルのものも健在です。
ただ、やはり秋冬物に比べるとマーケットは小さいため、かなり絞り込んだコレクションになりました。


すべて100% シルク イタリア製 7,150円(税込)

ノームコアではありませんが、涼しげな夏物のネイビーのスーツに、夏らしい明るめのネクタイをするだけで、すごくおしゃれになりますね。
「涼し気なネクタイ」、夏のおしゃれには欠かせません。

また、今回は、日本製のニットタイやメッシュタイがコレクションに加わりました。


100% シルク 15,400円(税込)

これはシルクのニットタイです。
スクエアではなく大剣に剣先があるので、ドレッシーな装いでも通常のネクタイと同様にお使いいただけます。
ざっくりとした厚みがあるので、オールシーズンのご着用が可能です。

 


100% シルク 18,700円(税込)

この上下の2種類は、素材はシルクですが、ニットではなく布帛、いわゆるメッシュの織物で組み立てたタイです。
従って、ニットのような伸びはなく、通常のネクタイと同様にハリのあるしっかりとした風合いです。
無地のネクタイとしてオールシーズンのご着用が可能ですが、凹凸感がしっかりとあるので、ボリュームのあるジャケットなどにも似合いそうです。

◆ 【号外】2025年秋冬物生地情報でお知らせしていますコート生地は引き続き、お買い得となっていますので、ぜひご検討ください。>>
Ermenegildo Zegnaの15milmil15は5月末にて、クリアランスが終了しましたが、数着在庫が残っていますので、ご興味がありましたら、ぜひ現物をご覧ください。

 

 

現在、湖池屋の神戸タータン柄の「プライドポテト 日本の神業 神戸ビーフ」が数量限定で発売中です。
神戸市内のコンビニ・スーパーはもとより、全国で販売されています。
すでに発売から半月余りが過ぎていますので、ぜひ皆さん、お早めにお買い求めください。

味もますます洗練されています。

 

(おわり)

関連記事

ページ上部へ戻る