4月は冬の気候から急に暖かくなり、夏を思わせる天気の日もありました。
昨今は、ゆっくりとした季節の移ろいを感じることが少なくなってきましたね。

ゴールデンウィークが始まりましたが、当店は5月10日まで休まず営業いたしますので、ぜひご来店をお待ちしております。

ところで、つい先日、4Dbox Plansというデザインシミュレーションソフトを導入いたしました。
これは、テキスタイル、プリント、ニットなどのアパレルで使われる素材を色などのデータを入力するだけでコンピューター上でデザインを生成してくれるソフトで、アパレル産業の川上にあたる素材メーカーや服の企画・生産を行うアパレルメーカーにおいて多用されているものです。
私が勤務する大学の学科においても、100台近くのPCすべてに、Microsoft OfficeやAdobeのグラフィック系のソフトとともに、このソフトウェアがインストールされています。

テキスタイルにおける基本的な使い方は、下記のように経糸、緯糸の糸の形状、番手、色、打込本数、織組織などをインプットすると、自動的にPC上で生地を織りあげてくれるのです。

縦軸と横軸にそれぞれ、経糸、緯糸の色と本数を設定し、左下に織組織（この場合、2X2綾織）をインプット
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上の画像は、実際の神戸タータンの生地を撮影したものではなく、なんと、コンピューターによるシミュレーションを画面上でキャプチャーしたものです。
毛羽立ち加減や糸の凹凸による陰影なども設定が可能で、上のものは太い番手の紡毛生地を想定したもので、まさに本物と見紛う程、リアリティーのある出来栄えです。

また、このソフトウェアには「マッピング」という機能もあり、服などのパーツごとに生地のデザインや色を替えることができ、服地から服の出来上がりのイメージをつかむことが簡単にできるようになりました。

（左）着せ替えのシミュレーションに使った元の画像
（右）コンピューター上で先ほど生成した神戸タータンに着せ替えたシミュレーション

ネクタイのシミュレーションもこんな感じです。（左上の紺無地以外は、すべて架空のネクタイです。）

　
（左上）元画像
以下、着せ替えによるシミュレーション（右上）神戸タータン　（左下）神戸松蔭タータン　（右下）グレンチェック

これも下記のように、ネクタイ用生地をコンピューター上で生成し、ネクタイとして着せ替えたものです。

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まだ、使い始めて1週間足らず、まだまだ、見よう見まねの状態ですが、これから完璧にマスターして、少しでもお仕立て上がりのイメージのお手伝いをできれば、と思っています。

最後に、当店にありますお値打ち生地をシミュレーションでご紹介いたします。

①　Fox Brothers ”250th Anniversary -July-”  Madras Checks  51% Wool  49% Linen  230/260g

           
Fox Brothersの250周年記念の特別コレクション。
最近、珍しいマドラスチェックですが、ウール・リネンですので、しわが寄りにくく、スリーシーズンのご着用が可能です。

②　Loropiana ”Jersey”　100% Wool  270-300g                                                                   

         
   
Loropianaのジャージ素材です。布帛（織物）と見紛うようなグレンチェックですので、一見、普通のジャケットのながら抜群の着心地です。

③　Loropiana ”Jersely”　67% Wool  20% Silk  10% Linen  3% Polyurethane  310g             

   
一見、デニム風でありながら、シルクとリネンの光沢と控えめなピンストライプが、エレガントな印象となっています。
スーツでもジャケットでもお使いいただける便利な生地です。

（おわり）