ブログ

Vol. 186 Heavy all-season suitings

少しずつ秋らしくなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
昨日で兵庫県の緊急事態宣言も解除になりました。
これをもって通常の生活に戻れば良いのですが、すでに第6波の到来も予測されている中、コロナを正しく恐れて少しずつ進めていければと思います。

以前にもお知らせいたしましたが、2021年秋冬物の生地見本は全て出揃いました。
とにかく、今年はかなり多くのバンチサンプルが揃い、ざっと数えてみたところ、250冊以上になりました。
とうとう、バンチサンプルの置き場所は本来の見本用の本棚では賄いきれず、隣の生地棚の一部も占領しています。
ヨーロッパにおける昨年のロックダウンの影響で、本来、昨年度に出される新作が、今年にずれ込んだのではないかと考えています。
更に、昨年の売れ行きの不振による在庫がそのまま引き続き販売されていることも原因ではないかと思っています。
いずれにせよ、我々にとっては、生地の選択肢が増えるのは、生地選びの楽しみがふえるということですね。

◆ 最近、気になっているのは、英国製のオールシーズン生地が増えている点です。
今まで、英国の気候から考えて、320g程度、日本の気候で言えば、秋冬春のスリーシーズンが主流だったのですが、ここのところ、少し軽めの280gから300gのものが増えています。
一般的に、オールシーズンと言うと、イタリアのLoropianaのTasmanianやErmenegildo ZegnaのTrofeo に代表される、250g前後の生地が主流でした。
これらは、真夏と真冬の1ヶ月あるいは2ヶ月を除いて快適に着用できると言うことで、8マンスあるいは10マンススーツと呼ばれることもあります。
しかしながら、日本でも、真夏のスーツの着用は皆無になるという生活様式の変化と、逆に真冬もそこそこ快適に着用したいと言うご希望もあり、従来の250g前後より少し重め、すなわち厚めのものも受け入れられ始めた気がします。
多分、英国の「オールシーズン」生地が、日本の「秋冬春を中心としたオールシーズン」の季節感にぴったり当てはまったのではないでしょうか。
また、英国製の400g近い、クリアカットのスーツ生地も増えており、これがまさに英国の「スリーシーズン」、日本における「冬物」生地になるのだと思います。

主な重めのオールシーズン生地は下記のようなものがあります。

  
Wain Shiell  “Tower Bridge”  100% Wool  290g

  
Dormeuil  “Krono”  100% Wool  290/310g

  
Dormeuil “Sackville Street”  100% Wool  290g

  
Bateman Ogden “Supreme Classic”  100% Super 130’s wool  250/270g

  
Scabal “Eton”  100% Super 130’s wool  280g

  
Standeven “Park Lane”  100% Super 120’s wool  280/300g

  
Harrisons of Edinburgh “Regency”  100% Wool  280/300g

  
Scabal “The Royal”  100% Super 100’s wool  280g

すべての生地の真ん中の画像は、すべてバンチサンプルの1ページ目の生地ですが、なんと、ほとんどがチェック柄です。
1ページ目はまさに、バンチサンプルの「顔」と言え、まだまだチェック柄ブームは続きそうですね。

◆ 神戸市のふるさと納税の返礼品に、新たに当店の「神戸お仕立服 お仕立補助券 1万円」と「神戸お仕立服 お仕立補助券 5万円」の二種類が加わります。(おそらく10月5日ごろになると思います。)

 

これで、ご好評をいただいています返礼品のお仕立補助券は、1万円、5万円、10万円、15万円、20万円、30万円、40万円、50万円の8種類となり、ふるさと納税限度額ぎりぎりまでお使いいただけるようになりました。
これから年末に向けて、ふるさと納税の季節となりますが、当店のお仕立補助券は即時発行が可能ですので、いつでもご用命ください。
なお、券面には「ハンドメード フルオプション」と明記されていますが、シャツを含めて様々なお仕立にご利用いただけます。
また、ご贈答品としても、お気軽にお使いいただけると思います。

関連記事

ページ上部へ戻る