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Vol. 185 Donation to Municipality

残暑お見舞い申し上げます。

❶ 先日もお知らせいたしましたが、神戸市のふるさと納税の返礼品に当店の「お仕立補助券」が採用されました。
JTBのふるさと納税サイト「ふるぽ」にて取り扱いが始まっています。>>

ふるさと納税は、応援したい自治体への寄附で、寄附金額のうち、2,000円を除いた全額が、年度末に所得税、あるいは翌年度の住民税から控除されるものです。
全額控除される寄附金額には、収入や家族構成等に応じて一定の上限があります。
詳しくは総務省のHPをご参照ください。>>
居住地以外の自治体に寄附をすると、寄附額の3割程度の商品などが返礼品として贈呈されるもので、今回、当店の「お仕立補助券」はその返礼品として採用されたものです。


上の画像は、10万円のお仕立補助券

寄付額とお仕立補助券の金額は下記のとおりです。
(お仕立補助券金額)  (寄付額)
◆100,000円   →  350,000円
◆150,000円   →  500,000円
◆200,000円   →  700,000円
◆300,000円   → 1,000,000円
◆400,000円   → 1,350,000円
◆500,000円   → 1,700,000円
また、ふるさと納税の控除を無駄なくお使いいただけるように、神戸市に1万円と5万円のお仕立補助券も申請しており、たぶん、10月の中旬から運用が開始されると思います。
とにかく、実質2,000円で、お仕立用の商品券が手に入る、大変お得な仕組みです。
もちろん、毎年、ご利用が可能です。
ただ、残念ながら、神戸市民の方はご利用できませんので、悪しからずご了承ください。
また、ご不明の点がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

 

❷ 2021年秋冬物の生地が、ほぼすべて出揃いました。
先月もお知らせしましたように、今年は、ジャージ、いわゆるニット生地が各社から多く出てきています。
現実的には、なかなか縫製のしにくい生地でもあり、どの縫製工場でも取り扱えるものではありません。
当店の工房では数年前よりロロピアーナのカシミアのニット生地を取り扱っており、実績も十分ありますので、ぜひご用命ください。
ところで、今年はこれ以外に、皮膜を貼り合わせた生地もいろいろお目見えしています。
数年前からLoropianaのStorm Systemが展開されていました。
これは、言うなれば、ゴアテックスのような微細な穴の開いた被膜を服地に貼り合わせることにより、表地の風合いは損なわずに、皮膜で防水性と透湿性の両立を実現し、外見は普通のウールやカシミアの服でありながら、雨は通さないが衣服内の湿気は放出するという機能を持つことになります。
いままで、様々な全天候型の生地が考案されました。
例えば、マッキントッシュのようなコットンとゴムの貼り合わせ生地。コートは縫い目にも防水テープを貼る徹底ぶりでしたが、いかんせん、透湿性がないため、蒸れるし通常のドライクリーニングでは接着面がはがれてしまうという問題点もありました。
その後、ナノテクノロジーの進化により、10億分の1メーターの単位で糸を構成するウールの「毛」のレベルで撥水加工を施した生地が多く出始めました。
それまでの表面のみのテフロン加工などでは風合いが損なわれ、撥水効果も徐々に劣化するという欠点がありましたが、このナノ加工では、素材の持つ風合いは損なわれることなく、数十回の洗濯にも耐えられる優れものです。
加工はウールとの相性が良いため、スーツ生地などに多く使われており、雨に降られてもしわが寄らなかったり、防汚などが主な目的で全天候型とは言い難い側面があります。また、生地を構成している糸と糸の隙間がある以上、少しずつ水がしみこんでいきます。
そう考えると、Storm Systemはかなり高機能であることはお分かりいただけると思いますが、今シーズンはこのStorm Systemの進化版も発表されています。


Loropiana “System”  バンチサンプルを広げると、プロモーションビデオが始まります。

 

 
従来の”Storm System”
コート用とジャケット用の生地がいろいろあります。ピーコートやCPOジャケットにもよさそうです。

 


“Green Storm System”  植物由来の素材を50%、被膜に使用した環境にやさしい生地
コートやジャケット用の生地があり、特に、カバートクロスでは、究極のカバートコートが作れます。

 

 
“Clima System” 炭素原子が六角形の格子状に並んだグラフェンを被膜に使用した生地。
防水性、透湿性に加え、熱伝導率が通常の8倍を誇り、体温を外に逃がしません。
Super 200’s woolのスーツ生地、カシミアやドスキンのコート、ジャケット生地があります。

 

 

 
Drapers  “Earth, Wind and Fire”
Drapersも被膜を利用したカバートクロスなどの素材を提供しています。
特に、被膜をカモフラージュ柄や全く違う色目にすることで、あえて裏の皮膜を見せる仕立てを提案しています。

 

このように機能性に満ちた生地ですが、縫製においては、
*皮膜上にチャコ(チョーク)のラインが引きにくい。
*皮膜の滑りが悪いため、ミシンの「送り」がむずかしい。
など、難しい点があります。
先日、イタリアのロロ・ピアーナからは、縫製支援のチャコペンやミシンのパーツも届きました。
縫い目の防水性を高めるテープも提供されていますが、果たして工房での縫製はどうなるか、注目しています。

現在、前述のClima Systemのドスキンの生地でジャケットとベストを試作していますので、
完成後、改めてご報告いたします。

神戸タータン情報

本日、9月1日より、神戸商工会議所xサイネックスによる「ひょうご・神戸オンライン物産展」が、わがまち特産ネット、楽天市場、PayPayモールなどの大手ECモール内に特設されます。
12月29日までの約4か月間、当初、約300アイテムが出品されます。
商品を購入された方で希望者には、神戸タータンのサンキューカードがプレゼントされます。
当店も、ネクタイ、ポケットチーフ、スカーフ、コサージュ、ネクタイピン、YOJO TAPEなどを出品しています。
(「神戸タータンで検索してみてください。)
他にも兵庫県内の特産物が多く出品されていますので、ぜひご覧ください。
「ひょうご・神戸オンライン物産展」>>

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