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Vol. 165 SDGs

やはり冬は寒いと思いながら、よくよく考えると、例年に比べて随分、暖かい気がします。
当店のあります神戸は、近年、雪が積もることはほとんどありませんが、月に一度の車での東京往復においても、その道中でこんなに雪を見ない年は記憶にありません。
関西のスキー場は現在全滅状態で、いまさら積雪があっても、採算を考えると今年の冬は稼働させることができないそうです。

ところで、先日、テレビ東京系列の番組「日経スペシャル ガイアの夜明け」で「追跡!余った服の行方」が放映されましたが、視聴者の皆さんにとっては衝撃的な内容だったと思います。
(「日経スペシャル ガイアの夜明け」はこちら>> )
番組によれば、日本国内では年間約29億着の服が供給されているそうで、消費者に販売されるものは、なんとその半分以下の14億着、残りの15億着は売れ残っているとのことです。
某アパレルメーカーの担当者の話によると、シーズンの晩期にも売り場の棚を埋めるために、販売予想の商品量の倍の商品を生産するとのこと。
ビジネスモデルを根底から組み替えないと、衣料品廃棄ロスは永遠になくならないでしょう。
ただ、生産した半分の商品で充分利益が出るということは、どのような価格設定なのかがわかります。
また、これも某アパレルメーカーの新業態として、郊外の商業施設における、売れ残り商品のオフプライスショップが紹介されていました。
本来、アウトレットがその役割のために展開されるべきなのですが、現実は、アウトレットの店舗の棚を埋めるために「アウトレット専用商品」を新たに生産してそれらを主体に販売しており、そこでまた売れ残りが発生するので、上述のような業態を作らざるを得ないという、まさに屋上屋を重ねる、わけのわからないことになっています。
1960年代に、ファッションはオーダー服(婦人物ではオートクチュール)から既製服(プレタポルテ)へと移り変わっていきました。
日本においては、ファッションビジネスの根幹を支えてきた百貨店とアパレルメーカーの独特な販売形態などと相まって、特に衣料品ロスが大きいのではないかと思います。
また、商品の提案も「プロダクトアウト」から「マーケットイン」に移行してきたことも原因かと思います。

最近、盛んに言われている「持続可能な開発目標(SDGs)」の12番目の項目「つくる責任、つかう責任」においても、上述の衣料品ロスは本来もっとクローズアップされるべき問題なのかもしれません。
その点、私共が取り扱っているお仕立服は、注文を頂いてから作るという、衣料品ロスを究極的に減らす展開です。


もちろん、服地の在庫は発生する可能性はありますが、既製品のように流行り廃りはほとんどなく、最終的に廃棄処分をしなければならないことはほとんどありません。
また、既製服の場合、素材の色柄、スタイルや細かい仕様、そしてサイズや着心地など、そのすべてに満足のいく商品を見つけることは至難の業ですが、オーダー服ではそれらをすべて叶えることも可能で、お気に入りの一着として、まさに「持続可能なご着用」が実現し、結果的にご自宅の洋服ダンスにおける「衣料品ロス」も防ぐこともできそうです(笑)

まさに今の時代に合ったお仕立服をぜひご愛顧ください。

ところで、先週、ロロ・ピアーナの2020年春夏物のサンプルの一部が手元に届きました。
いつも、ロロ・ピアーナが一番乗りでその後、どんどん新しいバンチサンプルが到着します。
2月後半までには徐々に手元に届きます。
すでにInstagramにてご紹介していますので、ぜひご覧ください。>>

◇ ◇ ◇ ◇

先日もご紹介しましたように、2月は3回、セミナーにて神戸タータンの講演をさせていただきます。
お時間がありましたら、ぜひご参加ください。

① 近畿経済産業局主催「地域ブランディング実践講座」2月6日(奈良、要事前申込)

 
詳しくは >>

⓶「JapanマーケティングWeek」2月7日(幕張メッセ、要事前申込)


詳しくは >>
JapanマーケティングWeek >>

 

③ 近畿経済産業局主催「地域ブランディング実践講座」2月14日(大阪、要事前申込)

 

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