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Vol. 154 Suitings and Jacketings for 2019 SS

ここの所、少し暖かくなってきましたが、いわゆる三寒四温、まだまだ油断禁物ですね。
逆に、花粉の飛散は例年より早く、悩ましい季節がやってきました。

■ 先月ご案内しましたように、2月1日よりマシンメードの仮縫はご注文の生地そのものではなく、工房指定の生地によるもの変更となりました。
仮縫は従来通り、私共からの指示に従ってカットし、仮に組み立てたもので、仮縫そのものの質には全く変更がありません。
ただし、ご注文の生地ではないため、出来上がりの雰囲気を想像することは難しい点、ご了承ください。

これもすべて職人不足が原因で、その意味においても、かなり製造コストが上がっております。
先月もご案内いたしましたように、マシンメードに関しては、2008年からお仕立代を据え置いてまいりましたが、残念ながら、3月1日より値上げをせざるを得ない状況となりました。悪しからずご了承ください。
価格につきましては、スーツ、ジャケット、パンツ、ベストにつきましては、10%前後のアップとなっております。

(上記は仮縫付きの税抜価格です。二着同時にご注文いただく際の仮縫なしのお仕立代はお問い合わせください。)

ご理解を賜りましたら幸いです。
その分、できる限り安くて高品質な生地をご紹介できればと思います。
お仕立の価格表はこちらをご覧ください。(ハンドメードの価格は従来通りです。)>>

 

■ 3月に入り、2019年春夏物の生地サンプルはほとんどすべて出揃いました。
今年は、先月もご紹介したソラ―ロタイプの生地を各社が展開しています。
まあ、ソラ―ロタイプが流行と言うよりは、経糸と緯糸の異色使いの2/1の綾の生地が定着したといった感じだと思います。

見る方向によって、色が微妙に変わるソラ―ロはスーツ生地としても非常に魅力的です。
先月もご紹介したように、総本家のSolaroは、英国のヨークシャーの機屋、M.Howgate社の登録商標で、現在はSmith Woollenのみで販売されています。これがオリジナルのソラ―ロです。
従来の経糸ベージュ、緯糸が赤のものに加え、昨年、新色のバリエーションが加わりました。

 

■ この2019年春夏物ですが、顕著にジャケット生地が増えています。
たまたま、各ミルやマーチャントの切り替え時期が重なったのかもしれませんが、たぶん、世界的な傾向として春夏はスーツに対してジャケットの需要が相対的に増加しているのではないかと思います。
また、スーツ生地に関しては、ざっくりとしたフレスコタイプのものが増えています。ハイツイストの糸を使い、皺が寄りにくく通気性が良いのが特徴で、前述のようにジャケットの比重が高くなる春夏において、スーツを着用する機会には機能的なものが選ばれる流れがあるのではないでしょうか。
ぜひご来店の上、サンプルをご覧ください。

 

■ 久々に、当店オリジナルのオイルスパンの生地で、スーツを制作しました。
伸縮性があり、皺の復元力が非常に高く、機能的には抜群の生地です。
             Centenary Oil Spun Collection  23201-2  100% Super 140’s wool   260g   詳しくは>>

 

 

【神戸タータン情報】
■ 2月12日~15日、東京ビッグサイトにおける「東京インターナショナルギフトショー」に出展いたしました。
■ 神戸松蔭女子学院大学の学生がデザインしたユニフォームでリーグ戦を戦った女子フットサルのアルコイリス神戸が、日本女子フットサルリーグにて女王に輝き、二連覇を達成しました。
詳しくは、アルコイリス神戸のHPをご覧ください>>

■ いよいよ3月中旬より、東急ハンズ三宮店にて、神戸タータンの常設の売場が開設されます。
当店からも、ネクタイ、ポケットチーフ、くるみボタン、コサージュなどを出品する予定ですので、ぜひお立ち寄りください。

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