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Vol. 143 Denim

先週は急に、春を通り越して初夏の陽気になり、驚きました。
昨今の傾向として、春や秋がなく、冬からいきなり夏に、夏からいきなり冬になるような天気が多いですね。
実際、4月下旬からゴールデンウイークを過ぎると急に暑くなります。

さて、今回は、最近、話題になることが多い、「デニム」をご紹介します。

先日、ご紹介した、Ermenegildo Zegna の”Trofeo Denim”もすでにかなりの評判となっています。
昨冬の同じミルの冬物のウールデニムも一瞬にして、品切れになってしまいました。

もちろん、これらはウールであるため、ブルーデニム本来のインディゴ染ではなく、
あくまでも、「デニム風」なのですが、デニム特有のブルーグレーの綾目が非常にきれいに表現されており、
エレガントなジャケットやスーツになります。


Ermenegildo Zegna   “Trofeo Denim”  100% Wool   280g

そもそもデニムの語源は、フランス語の「セルジュ・ドゥ・ニーム(serge de Nîmes)」(ニーム産のサージ生地)
とされており、本来、ニーム地方で作られていた、太番手の経糸に色糸、緯糸に生成りの糸を使った
ざっくりとした綾織の生地のことでした。
産地である「De Nimes」だけが独り歩きし、Denimと呼ばれるようになったものです。
ちなみに、これらの生地はイタリアの港町ジェノバから船積みされ、全世界に運ばれていったのですが、
その集積地であるジェノバが、ジーンズの語源と言われています。

上述のDenimのなかで、インディゴ染をしたものが「ブルーデニム」と呼ばれており、
現在では、一般的には生地をデニム、出来上がったパンツをジーンズと呼んでいます。

そして、最高級のデニム生地の産地は日本であり、岡山県倉敷市児島がブルージーンズの聖地と呼ばれ、
「児島ジーンズストリート」には、多くのジーンズメーカーのお店があります。>>

今回、岡山県のクロキのデニム生地を手配しており、まもなく、パンツやジャケットなどのご注文が可能となります。
染色から、紡織・整理加工まで一貫生産をしている日本では数少ない工場で、
世界中の有名な高級ジーンズに生地を供給しています。


Kuroki Denim   100% Cotton  300g


オランダのジーンズ「DENHAM」の高級ラインには、KUROKIの織ネームが付いています。

デニム生地の重さを表すオンスで表示すると、この生地は5.6オンス、一般的なブルージーンズが14オンス前後ですので、
かなり薄めの生地となります。
デニム生地は1ヤードx1ヤードの面積の重さをオンスで表現しますが、
我々の毛織物の面積(1m x 1.5m) で換算しますと約300グラムとなり、コットンパンツを作る標準的なコットン生地の厚みと同等となります。
反応染めという分子結合をさせた染色方法を用い、通常のデニムに比べはるかに色落ちの度合いが少なく、
安心して使うことができます。
あえて、ウォッシュ加工などをしていない、きれいな生地ですので、上品なジャケットやパンツが出来上がります。

他にも様々なデニム生地の見本がご覧いただけます。


Carnet   “Denim”  83% Cotton  16% Silk 1% Polyurethan   400g


Carnet  “Denim”  80% Cotton  20% Silk  450g


Larusmiani  98% Cotton  2% Polyurethane  450g

これら以外にも色々取り揃えていますので。ぜひご来店の上、ご覧ください。

 

★★ 神戸タータン情報 ★★

◇ 4月3日(火)~9日(月)まで、さくら野百貨店 青森本店にて「神戸タータンフェア」が開催されます。
東北初上陸、当店のシルクプリントのネクタイとポケットスクエア、くるみボタンも販売いたします。
お近くの方はぜひお立ち寄りください。>>

 

◇ まもなく、神戸タータンのソックスの販売を開始いたします。
レディース、メンズとも、かなりの完成度です。
当店の店頭および、オンラインショップでの販売開始の際は改めてご案内いたします。

 

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