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8.12017
Vol. 135 Rokko Island
暑中お見舞い申し上げます。
当店は神戸の東側に位置する人工島、「六甲アイランド」にあります。
580ヘクタールの大きな島で、外側がコンテナバースや工場、
シティーヒルと呼ばれる小高い遊歩道に囲まれた内側が
「六甲アイランドシティー」と呼ばれ、商業、住宅、文教地域となっています。
この島は1972年に着工し、1988年に入居が始まりました。
そして、来年がまちびらき30周年ということで、
この秋から様々なイベントが開催されます。
9月16日(土)には、神戸ファッションマート9階 イオホールにて、
RICコレクションという、トークイベントやファッションショーが開催され、
神戸タータン x 神戸松蔭女子学院大学のショーも開催予定です。
ところで、この六甲アイランドには、なかなかドラマチックな成り立ちがあります。
山と海に挟まれた神戸にとって、成長のための土地開発が不可欠の問題でした。
まさに戦後の高度成長期には、工場用地、港湾施設、住宅用地の確保が、
大きな課題で、そこで、六甲山系の土砂を採取し、海を埋め立て、
土砂を採取した跡地を住宅用地として造成したのです。
これが、「山、海へ行く」というキャッチコピーのもと、神戸方式と呼ばれる、
画期的なシステムとして、全国に名をとどろかせました。。
しかも、より効率的な土砂の運搬のために、
六甲山系から須磨海岸まで、14.5㎞に及ぶベルトコンベアを設置、
須磨海岸からはプッシャーバージ方式を日本で初めて採用しました。
上の六甲山系の土砂採取から下の須磨海岸までのベルトコンベア
(神戸市HPより)
須磨海岸のベルトコンベアの終点。左側の運搬船がプッシャーバージ
(神戸市HPより)
プッシャーバージとは、プッシャー(押し船)がバージ(はしけ)を押して
航行する船のことで、須磨海岸のベルトコンベアの終点にて、
はしけに土砂を積み込み、そのはしけを押し船が六甲アイランドまで、
移動させたのです。
プッシャーバージ
(国土交通省 神戸港湾事務所HPより)
バージの土砂の積み下ろしを待つことなく、プッシャーは別のバージの輸送に
とりかかれるので、非常に効率の良い作業が可能になりました。
このような経緯から、六甲アイランドには当然のごとく、六甲山系と同様の
生態系があるといわれており、人工島なのに、豊かな自然があります。
ただ、1995年1月17日の阪神淡路大震災で大きなダメージを受け、
まだまだ本来の理想的な姿にはなっていませんが、
海風が吹き抜けるマリンパークなど、気持ちのいいスポットが色々ありますので、
ぜひ一度、お運びください。
夜の神戸ファッション美術館
ホテルプラザ神戸より、コンテナバース、大阪湾を望む。
住吉川
(神戸市東灘区HPより)
ちなみに、住吉川の両岸の遊歩道は市民の憩いの場となっていますが、
かつては、河中ダンプカー道路と呼ばれ、1962年に完成しました。
海沿いの東部工区の埋め立てのために渦森(うずがもり)の土砂を、
一般道と隔離して運搬するために作られたものです。
(出典:神戸市HP 須磨区「須磨ニュータウン」の歴史
同 住宅都市局技術管理課「神戸建築データベース」)
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誠に勝手ながら、7月31日(月)~8月4日(金)は夏季休暇のため、
休業させていただきます。
なお、お盆期間中は水曜の定休日以外、通常通り営業いたします。
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神戸タータン/神戸港紋章情報
新入荷の商品は下記のとおりです。
神戸港紋章 コットン捺染プリントスカーフ
100% コットン 53cm x 53cm 日本製
2,000円(税込)
神戸タータン 扇子
扇面:播州織コットン 扇骨:竹
(播州織コットンのケース付、日本製)
3,300円(税込)
いずれも当店のネットショップ「セッテピエゲ」でも販売しています。>>
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