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3.12018
Vol. 142 Spring & Summer 2018, Suitings and Jacketings
少しずつですが、春の気配が感じられます。
それにしても、この冬は本当に寒かったですね。
歳のせいか(笑)、温度計の気温以上に寒さが身に染みた冬でした。
お仕立服の世界も、予定通り春夏物へと移行していきます。
まず、先月ご紹介しました、Solbiatiのコットンのシアサッカーのジャケットが完成しました。
アンコンストラティブジャケットにしましたが、これは思いのほか使い勝手が良さそうです。
シアサッカーにしては、無地の落ち着いた色のトーンですので、コットンパンツやデニム等で合わせると、かなりカジュアルなイメージ、また、ウールの上品なグレーのパンツと合わせるとビジネスでも充分通用します。
パンツやシャツの色も選ばず、ドレスアップ、ドレスダウン両方に対応が可能です。
ブラウンやネイビーなどもっと落ち着いた色もあり、春先から活躍しそうです。
ところで、2月中に2018年春夏物のサンプルがほぼ出揃いました。
2018年春夏物の特徴ですが、
スーツにおいては、一言で言うと、「F&B」化がさらに進んでいるということです。
マーケティング用語でFは「Functional Feature(機能特性)」、Bは「Beneit(便益)」で、単純に言うと、「この服を着るとこんなに便利で得をするよ!」です。
今まで、「ラグジュアリー」なお仕立服に、F&Bは無縁だったのですが、春夏物に関しては、世界的なカジュアル化が進む中で、機能を売りにするものが確実に増えてきています。
そのなかで、やはり「ストレッチ性」、ウール100%でありながら、比較的伸縮性の高いナチュラルストレッチのものや、ポリウレタンなど伸縮素材との混紡も多く見られます。
また、「撥水性」を特徴とするナノレベルでの撥水加工を施した生地、「通気性」を強調したフレスコやモヘア混、また「防しわ性」を特徴とするものも多く見られます。
一方、風合い的な特徴としては、Rustic、すなわち素朴なごつごつとした質感のあるものが増えています。
素材面では、モヘアが徐々リバイバルしている印象があります。
また、ジャケットに関しても「F&B」と「Rustic」が特徴で、具体的には、フレスコ・メッシュ・ホップサックなど通気性の良いもの、シルク混・シアサッカーなど清涼感のあるもの、サマーツイードなど素朴な風合いのものが多く見られます。
現在、入荷している生地のミル(メーカー)やマーチャント(生地商社)は下記のとおりです。 (赤字がマーチャントです。)
(英国)
Arthur Harrison (スーツ)
Bateman Ogden (スーツ、ジャケット)
Bower Roebuck (スーツ)
Dormeuil (フルラインナップ)
Dugdale Bros & Co (スーツ、ジャケット)
Edwin Woodhouse (スーツ、ジャケット)
Empire Mills (スーツ)
English Royal Silvern (スーツ)
Escorial (John Foster, Reid & Taylor) (スーツ、ジャケット)
Fox Brothers (スーツ、ジャケット)
Groves & Lindley (スーツ)
H. Lesser & Sons (スーツ、ジャケット)
Hardy Minnis (スーツ)
Harrisons of Edinburgh (フルラインナップ)
Holland & Sherry (スーツ)
Huddersfield Fine Worsteds (ジャケット)
John Cavendish (スーツ)
Kynock (ジャケット)
Marling & Evans (ジャケット)
Savile Clifford (スーツ)
Scabal (スーツ)
Smith Woollens (スーツ)
Spence Bryson (スーツ、ジャケット)
Standeven (フルラインナップ)
Taylor & Lodge (スーツ)
Wain Shiell (スーツ)
William Brown (ジャケット)
William Halstead (スーツ)
(イタリア)
Angelico (ジャケット)
Bottoli (ジャケット)
Caccioppoli (スーツ、ジャケット)
Campore (ジャケット)
Carlo Barbera (スーツ)
Carnet (フルラインナップ)
Drago (スーツ、ジャケット)
Drapers (フルラインナップ)
Ermenegildo Zegna (フルラインナップ)
Ethomas (ジャケット)
Ferla (ジャケット)
Fratelli Tallia di Delfino (スーツ)
Guabello (スーツ)
Lanificio di Tollegno (スーツ)
Lanificio F.lli Cerruti (フルラインナップ)
Lanificio F.lli Ormezzano (ジャケット)
Larusmiani (スーツ、ジャケット)
Loropiana (フルラインナップ)
Riabella (スーツ)
Solbiati (スーツ、ジャケット)
Sondrio (スーツ、ジャケット)
Tessilstrona (スーツ)
Trabaldo Togna (スーツ)
Vitale Barberis Canonico (スーツ、ジャケット)
(日本)
葛利毛織 (スーツ、ジャケット)
米澤織 (ジャケット)
小千谷ちぢみ (ジャケット)
★★ 神戸タータン情報 ★★
◇ 神戸タータンのスカートがいよいよ、オンラインショップにてお買い求めいただけます。
本日より、当店のオンラインショップ「セッテピエゲ」にて販売を開始しました。
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3月23日(金)まで、東急ハンズ三宮店にて「30 周年フェア 神戸タータンコーナー」が開設されています。
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