アンコンストラクティブ（非構築的）の名の通り、出来る限り肩パッド・芯地・裏地等を減らし、表地のみでの服づくりを目指しました。また、表地も出来る限り少ないパーツで仕立てることにより、 あたかも、カーディガンやセーターの感覚で着ていただける、とにかく軽い、楽な着心地に仕上げました。

●MANICA CAMICIA（マニカ・カミーチャ）
シャツの袖付けのように、肩パッドを一切使用せず、 ボディーの下から袖を縫い付けることによって、 軽く、 よりカジュアルなイメージをかもし出します。

●大身返し
裏地を一切使用せず、身返しに表地を使用することによって、 カーディガンの雰囲気を作り出します。 また、脇・背中心の縫い目はすべて縫い代のでない袋縫いをしており、 できうる限りシンプルな仕立てあがりを演出します。

●「サイバラ」を取らないカット
通常、スーツのボディーは６つのパーツで作られていますが、 これを「サイバラ」と呼ばれる パーツをなくし、 ４つのパーツに減らすことにより、 より表裏ともシンプルで縫い目が少なく、自然なラインを作り出します。

●手穴かがり
ボタンホールは熟練した職人によるハンドメード。 生地の柔らかさに応じて縫いの肩さを微妙に調節し、 衿の自然な返りを作り出します。 手穴のしなやかさはカジュアル感を出す、重要なポイントです。

●ダブルステッチ
袖、脇、背中心等は縫い目を片倒しにし、ダブルステッチを施しました。