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12.12024
Vol. 224 Kobe Fashion Mart
今年は12月は平年並みの気候になるとのことで、結局、夏から冬へ一直線、今年も秋が短そうですね。
一瞬の秋をお楽しみください。
この度、当店のあります神戸ファッションマートのテナント会で各店のビデオを制作しました。
過去に何度か制作したのですが、テナントや状況も変化しているためリニューアルしたものです。
神戸ファッションマートのHPで他の店舗のビデオもご覧いただけます。>>
ところで、神戸ファッションマートのある六甲アイランドはご存知の通り人工の島です。
神戸市は「山、海へ行く」のスローガンのもと、1950年代から鶴甲、渦森山、高倉山など200m級の山をターゲットにして、山を切り崩して住宅地を作り、その土で沖合に埋立地を作るという「錬金術」を駆使してきました。
当時は、後述の「神戸ポートアイランド博覧会」と相まって「株式会社神戸市」と揶揄されるぐらい、六甲山系が控える狭い都市の開発や都市経営が全国的に注目されました。
結果的に、鶴甲には神戸大学や2000戸の住宅ができ、その土で摩耶埠頭を造成しました。
同様に渦森山は東部第3工区となり、高倉山には須磨ニュータウンが出現し、その土でポートアイランドや六甲アイランドが造成されました。
それらの造成には市民生活に支障がないように様々な工法が駆使されました。
例えば、高倉山の場合、地下のベルトコンベヤーや空中のベルトコンベヤーを設置し、山の土をダイレクトに須磨海岸まで運び、そこからプッシャーバージでポートアイランドや六甲アイランドの造成用の土砂を運びました。
プッシャーバージは土砂を積んだ台船を埋立地まで押していく船で、土砂の積み下ろしを待つことなくピストン運転ができるのが特徴です。
結果的に六甲アイランドも六甲山系と同じ生態系が息づいており、自然豊かな人工島になっています。
ベルトコンベヤの概要 出典:神戸市みなと総局(現港湾局)
完成した須磨ニュータウンと六甲アイランド 出典:神戸市みなと総局(現港湾局)
土砂運搬方法 出典:神戸市みなと総局(現港湾局)
プッシャーバージによる土砂の運搬 出典:神戸市みなと総局(現港湾局)
また、住吉川には住吉川河中ダンプトラック専用通路が整備されました。
これは住吉川の両岸にトラック専用道路をつくり、土砂を運ぶトラックが一日に延べ1000台、往復したと言われています。
これにより、平野の狭い神戸の交通渋滞が緩和されました。
住吉川河中道路 出典:神戸市みなと総局(現港湾局)
すでに役割を終えたこの道路は現在、遊歩道として市民に親しまれています。
1981年にポートアイランドが竣工し、「神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア81)」という地方博覧会の先駆けとなるイベントが開催され1600万人以上の来場者を集めました。
(2025年の大阪・関西万博の予想入場者数が2800万人なので、この狭い会場でその6割近くの入場者を集めたということで、とんでもない賑わいだったことを覚えています。)
神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア81) 出典:神戸市公式HP
そして、六甲アイランドは1990年に竣工し、当店のあります神戸ファッションマートも1991年に開業しました。
建設中の神戸ファッションマート 出典:株式会社神戸商工貿易センター
現在の神戸ファッションマートは1階から3階がショッピングフロアーとして、約20のテナントが営業しています。
家具、絨毯、カーテンなどのインテリア関連商品を中心に個性豊かなお店が営業しています。
とりわけ、大丸神戸店、梅田店、心斎橋店の家具売り場を集約する大丸インテリア館「ミュゼエール」はあらゆる感性の高い家具が集められており、一見の価値があります。
また、4階以上はアパレルやIT関連のオフィスやショールームが入居し、9階には広大なイベントホールがあります。
大阪市内や阪神間からは阪神高速湾岸線、神戸の中心部からはハーバーハイウェイで簡単にアクセスできますし、大規模地下駐車場も完備していますので、当店以外の売り場もぜひご覧ください。>>
兵庫県民の皆さん、プレミアム商品券の「はばタンPay+第4弾」が始まります。>>
2万円で2万5千円のお買い物が可能です。
当店でもお使いいただけますので、ぜひご利用ください。
まもなく受付終了です!
(おわり)